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こんばんわ。今夜はジョージ・ケネディつながりで「人間の証明」をご紹介します。当ブログでは初の日本映画の紹介かもしれませんね。ジョージ・ケネディは馴染み薄いですが、この映画のニューヨークのシーンで重要な役割をはたしています。

人間の証明人間の証明
(2006/10/20)
松田優作

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戦後のドサクサを生き抜いた日本人の姿は、時に華やかに、時に残酷で苦痛と共に生き抜いたと言うような森村誠一原作の角川文庫を元に、佐藤純彌監督で作られた懐かしの角川映画のヒット作。戦後闇市高度成長人間模様サスペンス刑事ドラマ映画。

ジョニー・ヘイワード=ジョー山中が、ニューヨークから日本にやってくるところからストーリーは始まる。貧しい黒人街で育った彼には目的があった。しかし、彼はホテルのエレベーターの中で逝ってしまう。捜査が始まり、事件を追うのは、鶴田浩二、ハナ肇をはじめ、棟居刑事=松田優作と当時若手俳優だった峰岸徹、地井武男、 和田浩治らの面々とニューヨーク市誓の刑事=ジョージ・ケネディであった。

捜査に行き詰まり、悶々としているところに別件の捜査から、ファッションデザイナーで超セレブの八杉恭子=岡田茉莉子の息子の恭平=岩城滉一にたどり着く。親爺は大物政治家=三船敏郎。棟居は八杉恭子を知っていた。戦後の闇市でのある事件が棟居の父を死に至らしめ、そのきっかけとなったのが八杉恭子であったからだ。

ジョニーが日本に来たのは母親に会うためではないかと推測を立て、棟居刑事はジョニーの生い立ち、なぜ日本にきたのか、母親は誰なのか!?彼の残した麦わ帽子、西条八十の詩集、ある言葉に秘められた過去を確かめるためニューヨークへ。



ジョージ・ケネディと、ジョニーの父親探しを始めた棟居はジョージ・ケネディの手に忘れられない入れ墨があるのを見つけ、言い様のない驚きと憤りを感じた。少年の頃、闇市でGIに襲われる八杉恭子を助けようと止めに入り、GIに凄惨な暴行を受け、それが原因で棟居の父は死んだ。そして鬼畜の如きGIの手に彫られた忌わしき入れ墨がジョージ・ケネディのハンドルを握る手にあったのだ。時を経て、闇市での事件を知る人間が彼の前に次々現れ、まともな心理状態ではいられなくなる。それでもジョニーの父親の証言を取り、自分を押さえ親睦を深めることなく、黙って事件を追い、日本に帰ってゆく。

ニューヨークで真実を見つけた棟居刑事は過去の人間模様が複雑に絡んだ、この事件の犯人であり、時代に翻弄された過去を闇に葬りたい悲しい人間に会いに行く。さて、ラストは語りませんが、いかなる結末が!?

佐藤純彌監督は大手映画会社の大作と呼ばれる作品を数多く手掛けているが、どうも無難に全ての絵をまとめて並べるタイプ。ハラハラどきどきは期待で来ません。映画自体は当時大流行の角川映画のヒット作だが、作品自体は地味でした。どうしても戦後の日本の話は暗いですからね。

角川春樹製作で作られたため随所に角川春樹好みのゴージャスな成金趣味が顔を覗かせる。豪華な俳優陣を並べ、ファッションショーで盛り上げ、大物政治家のゴージャスな家を見せ、これでもかと言わんばかりのNYを含む各地のロケを行い、ポルシェにハーレー、一流ホテルと、不自然なほど無駄なシーンがちりばめられている。そのくせ肝心の闇市のシーンは何回もフラッシュバック。汚い所は嫌いみたい。

では何故、わざわざ紹介して書き連ねるか、松田優作が出演しているからである。話の展開は岡田茉莉子の周辺で起こるが、目線は松田優作から向けられ、じわじわと追いつめて行くところが見どころである。この映画の面白さを探すなら、小説の長いストーリーよりも、松田優作の緊張感みなぎる演技、俳優さん達の存在感と言うことになる。大御所以外にも、伴淳三郎、大滝秀治、E・H・エリックらが脇を固め、今見るとホント懐かしい面々が動いています。

いつも、しかめっ面で、クールでワイルドな「大都会パート2」みたいなアクションシーンを見せ、怒りを爆発させ、それでいて悲しみと空しさを背中と、がに股で見せてくれる優作ちゃん、最高です!大好きです!!

ただ1つだけ残念なのは、NYの追跡シーンで、逃げる岩城滉一を追いつめた時、「追えっ!!」と、派手にボンネットを乗り越えて、助手席に乗ってカーチェイスするところ。優作ちゃん、この時、免許持ってなかったみたい。

夜中にぼんやり見るには、あら探しできて、別の楽しみがあるかもしれませんが、おじさん達には懐かしい角川映画。TVCMが甦りますね。キャッチコピーがお洒落で、ジョー山中のテーマソングもよく流れてました。当時、薬師丸ひろ子が大人気でした。日本映画業界はATGや、日活ロマンポルノ、春夏のマンガ映画とアイドル映画以外は洋画に押され、小生も洋画の方ばかりを見てました。日本映画の中でも角川春樹は時代の寵児でした。だって、未だに憶えてるんですからね。広告の力は偉大です。

サントラも懐かしい。

人間の証明人間の証明
(1998/05/25)
サントラジョー山中

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