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こんばんわ。今夜は「ゴッドファーザー Part II」をロバート・デ・ニーロつながりでご紹介です。これは見応え十分、素晴らしい作品です。小生も大好き。例の如くパスタ湯がいて、ワイングラス片手にパンかじりながら、じっくりご覧ください。それでは、はりきってどうぞ〜サルート!

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(2008/10/03)
アル・パチーノロバート・デュバル

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前作はマフィア映画の金字塔、その続編と言うことで、コッポラ監督の発言権も増し、役者さん達も高額ギャラでVIPの仲間入りを果たし、制作現場は見違えるように風通し良くなって、みんなで二匹目のどじょうを狙った作品です。

前作を上回るギャング映画に終止せず、アメリカ映画なのにシシリーの凄みというか、イタリアンテイストを、どこまでも全面に出して、ファミリー=家族と組織の物語を揺れるキューバに焦点を当ててスケールアップ。続編映画は当たらないの定説を覆し、アカデミー賞連覇の偉業を達成し、笑いが止まらないフランシス・フォード・コッポラ監督&マリオ・プーゾ脚本作品は、何とも言えない味わい深い作品となりました。

ロバート・デ・ニーロアル・パチーノ、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートン、ジョン・カザール、タリア・シャイア、リー・ストラスバーグ共演のハードバイオレンスマフィアドンパチイタリアン大河ドラマ暗黒街の帝王の復讐と孤独と悲しみは悪魔の仕業映画。

マイケル・コルレオーネ=アル・パチーノの悪魔的大活躍と若き日のヴィト・コルレオーネ=ロバート・デ・ニーロのサクセスストーリーをフラッシュバックさせ重厚かつ残酷な、傑作となりましたが、ここで、そのまま話を追いかけると面白くないので年代順にばらしてみる。そうすれば一作目を挟んで、「ゴッドファーザー ・サガ」になると言うわけだ。

シシリーのコルレオーネ村で、抜けるような青空とは不釣り合いな黒い葬儀の列が続く。ドン・チッチオに殺されたヴィトの父=アントニオ・アンドリーニの葬儀であった。その最中、ヴィトの兄=パオロが殺され、母は泣き叫ぶ。ドン・チッチオに末息子=ヴィト抹殺回避の慈悲を請うが拒否され、自らを盾に息子を逃がし、母は目の前で無惨に銃殺されるところからストーリーは始まる。

ヴィトは仲間の手助けでイタリア移民史を垣間みるようにニューヨークに向かう。復讐を逃れ移民としてアメリカの大地を踏む少年を出迎えたのは自由の女神、船からそれを見つめる人々の希望と不安に彩られた顔が印象的だ。入国管理官の手違いから名前を「ヴィト・コルレオーネ」と登録され、天然痘のためエリス島に隔離された9才のヴィト、一人隔離病棟の個室から女神の像を見つめ、あのメロディを歌うのである。1901年、この時からコルレオーネファミリーの礎が築かれたわけだ。



素晴らしい映像とリアルなオープンセットの数々をちりばめたリトル・イタリーのシーンが続く。成長したヴィト=ロバート・デ・ニーロは雑貨屋で働き、結婚し貧しいながらも逞しく生きていた。しかし、ドン・ファヌッチに仕事を奪われ悪事に手を染めて行く。クレメンザ、テシオと泥棒家業でしのいでいたが、またしてもファヌッチが絡んでくる。

ロバート・デ・ニーロは前作のドン=ヴィト・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドを徹底的に研究し、カメレオンよろしく発声、仕草、その存在を取り入れ、イタリア語もマスターして陰影の濃い物静かな怖さを徐々に発揮していく。

華々しいパレードと花火のシーンは忘れられない豪華なものとなる。息をのむ緊張感漂うアパートの廊下、死刑台の階段になるとは気付かずファヌッチは登ってくる。祭りの喧噪の闇にまぎれヴィト=ロバート・デ・ニーロはファヌッチを銃殺する。花火の派手さとロバート・デ・ニーロのくらい影のコントラストが残酷でありながら美しい。とどめを刺し、金を奪い静かに家に戻り、人を殺したその手でマイケルを抱きしめ、愛しているとつぶやくところに、またしてもドンの、人間の怖さを感じさせる。以後、誰かに指図を受けることはなくなり、ジェンコオイルの看板を上げて、リトル・イタリーの人たちの尊敬を集め、権力を増大して、ゴッドファーザー=ドン・コルレオーネとなっていく。

シシリーにオリーブオイル買い付けの旅に出るが、それは表向きの理由。家族を惨殺し自分を殺そうとしたドン・チッチオを訪ね復讐を果たすことは忘れてはいなかった。またしても青空の下、父の名を告げ、あっさり刺殺する。ある意味、ドン・チッチオが9才のヴィトを殺そうとしたのは正しかったのかもしれない。年老いた我が身を復讐の名の下に切り刻んだわけだから。ドン・トマシノはこの時の怪我がもとで生涯、車いすの世話になる。

「スターウォーズ」で言えばエピソード1、子供達もそれぞれのキャラを反映した演技ぶり。ソニーは、やんちゃで交戦的で髪型は天パ、フレドは病気がちといったように、その後の片鱗を見せる。シシリーを離れる時、ヴィト=ロバート・デ・ニーロは幼いマイケルにさよならを言うように促す。このシーンが将来のマイケルの人生を暗示してるのかどうか知らないが、後に二代目ドンの人生を歩むことになる。いや、ファヌッチを殺害したヴィトの手で抱き上げられた時から悪魔が乗り移っていたのかもしれない。以上がヴィトのサクセスストーリー、その後、前作の「ゴッドファーザー」に繋がるわけだ。



時代は移り変わり、話は1950年代ヘ飛び、前作のオープニングと同様、晴れ渡る空の下、湖畔のドでかい館ではゴージャスなパーティーが昼夜を通して開かれている。ホントお祭り好きです。あきれるくらい!ニューヨークからネバダに本拠地を移したマイケル・コルレオーネ=アル・パチーノが、ファミリーのドンとして、様々な問題に対処しているところからストーリーは始まる。屋外の喧噪とは正反対の暗い執務室で、ことは進む。

代替わりして幾分アメリカナイズされたムードのコルレオーネファミリーは、難問を抱えていた。ニューヨークの縄張り争いのトラブルに絡んでマイケルは狙撃される。ファミリーの全権をトム=ロバート・デュヴァルにゆだね、マイアミのボス=ハイマン・ロスリー・ストラスバーグに会いにいく。陰で糸をひく黒幕、ファミリーの存亡を賭けて、倒さなければならない相手であった。

キューバでのレジャー産業進出というビッグプロジェクトでのマイケル=アル・パチーノハイマン・ロスリー・ストラスバーグの表向きの提携には、お互いがターゲットでありハンターとして対峙する腹の探り合いと、駆け引きが潜み予断を許さない無言劇の連続となる。

キューバの青い空と美しいロケーションの中でも、暗く静かに潜航するマイケルは、打ち解けない、冷徹なドンであり、悪魔の化身として、表向き友好的な態度をとり、相手の話を聞くことに集中する。折しもフィデル・カストロ、チェ・ゲバラの共産ゲリラが、キューバに革命を起こし、天下統一に向けて都心部に迫り出した頃である。

フレド=ジョン・カザールの裏切り、ハイマン・ロスの暗殺失敗は、大晦日のパーティーの華やかさと革命の混乱の夜に大きな傷を残す。マイケルは屋敷に戻り、更に良くない状況に声を荒げる。ケイ=ダイアン・キートンの流産、犯罪調査委員会召還と窮地に追い込まれたからだ。ケイは冷徹で陰の権力者で背筋も凍る恐ろしい男になったマイケルに絶えられなくなり離婚をもちだし、かつての部下=フランクの証言を元にハイマン・ロスの魔の手が議会を通じて法的に組織を襲う。ファミリーと言う名の家庭と組織の危機を同時に背負いマイケルは苦悩するが、組織の防衛には成功したが、家庭は消え失せる。

そして復讐の時は母の死が、その合図であるかのように静かにやって来る。母の存命中は生かしておいたフレドを殺し、ハイマン・ロスは空港の大衆の面前で殺害される。裏切ったフランクも自殺に追い込み、全てをなし終えたマイケルに何が残ったか、乞うご期待です。

軽く語ってみてもこれだけ長くなる、一回で二度おいしい長い話が同時進行のつづれ織りでページをめくるようにドラマは語られる。これが非常に効果的でした。最近流行りの1本を二つに分けて二回客を呼ぶパターンの反対と言える。視線の向こうに答えがあると言った印象的なシーンもさることながら、今回も名台詞が多い。それはマイケルが父から教わった金言格言であり、どれだけ父が偉大であったかを息子が語ることで間接的に語らせている。

忠実にファミリー=組織を守ろうとすればするほど、もう1つのファミリー=家族がバラバラになっていく様を、成功し頂点にたっても孤独であることの現実を、マイケルの暗い目が語りかける。自分と父はどこが違うのか、ヴィトの少年時代からのシーンは、そこに答えを求めるように回想録として使われ、マイケルに見せているが、マイケルは自分を変えることは出来なかった。

嫌っていた家業、望んでいたわけではない修羅の道、冷静でしっかりしていると言われながら、悪魔になった自分は孤独に苛まれ迷っている。敵を倒してファミリーを守っても家族は離れていってしまう。しかも兄は自分が殺してしまった。とても成功者の姿ではない。孤独と言う黒い陰が、どんなに美しく明るいシーンでも白々しく感じさせてしまうのが不思議でした。

アル・パチーノは前回のスタジオの惨い扱いに嫌気が差して出る気はなかったようだが、出演してドン・ヴィト・コルレオーネを上回る怖さを醸し出すドンになった。その凄みは以降の作品でバシバシ発揮される。

ロバート・デュヴァルは渋い役が出来る幅広い演技者として活躍し、ダイアン・キートンは70年代のウディ・アレンの映画には欠かせない、キュートなヒロインとなり、ロバート・デ・ニーロは、役者ばかの王道を歩み続け、演技の教科書よろしく様々な表情を見せ、最近はレガシィを乗り回している。マーティン・スコセッシ監督の「ミーン・ストリート」での荒々しいちんぴら役が目にとまっての出演となった。1作目のソニーの役が決まっていたら、この映画はどうなってたでしょうね。それはそれで楽しみですが〜。

ジョン・カザールは早くに他界したが、出演作のどれもが名作揃い、個性派の鏡であり、その早すぎる死が悔やまれる。タリア・シャイアは「ロッキー」のエイドリアンにして、コッポラの妹で後のパート3では重要な役所を果たす。

リー・ストラスバーグは俳優学校の老舗=アクターズスタジオの先生であり、50年代から役者達を鍛え上げ、ジェームス・B・ディーンやモンローからアル・パチーノをはじめ、多くの俳優を一流の演技者に育て上げた。マイケル・コルレオーネ=アル・パチーノハイマン・ロスリー・ストラスバーグの暗闘は、実は師匠と弟子の息詰まる対決の場でもあった。リー・ストラスバーグハイマン・ロスの役に押したのもアル・パチーノと言われている。

リー・ストラスバーグとアクターズ・スタジオの俳優たち―その実践の記録を見つけたら買ってください。

今回も逸話エピソードの類いは豊富にあるが、それはこちらを読んでいただいて、お楽しみください。

ザ・ゴッドファーザーザ・ゴッドファーザー
(2001/11)
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もし手に入るならTV版「ゴッドファーザー・サガ」を観ていただきたい。未公開シーンを含む8時間を超えるドラマに飽きること無く引込まれるでしょう。カットされた素晴らしいシーン、人物設定の謎解きに近いエピソード、裏切り者ファブリツィオの最後等が描かれています。お楽しみに!

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